ライ麦入りリュスティックを焼きました。
リュスティックとは、フランス語で「田舎風」という意味で、砂糖を入れないフランスパンの一種。パン生地の水分量が多く、ゆるい生地になるので成形はせずに切りっぱなしで焼き上げます。そのため形が不揃いなのが特徴です。
ほとんど捏ねずに、発酵途中にパンチをして(パンチの回数は1回~数回いろいろあるようです)焼き上げます。
高温で焼くので、皮(クラスト)はフランスパンらしいハードな食感で、クラム(中)は高加水のため、みずみずしくもっちりしっとりしています。
今回、ライ麦を20%入れて焼いてみましたが、ライ麦のほどよい酸味が効いたパンになりました。
そのままでもおいしいですが、半分にカットして、目玉焼きやチーズ、ベーコン、レタス、キュウリなどいろいろな具を挟んで、サンドパンとしても楽しめます。
スライスチーズも挟んでいるけど見えません。目玉焼きはみ出しすぎ~( ̄▽ ̄;)
「ライ麦入リュスティック」レシピ
◆ 材料:6個分
(インスタントドライイーストを使う場合は0.5gで水は175g)
材 料 | 量 | ベーカーズ% (粉250gに対して) |
予備発酵用ぬるま湯(約40℃) | 40g | 先に準備する |
予備発酵用砂糖 | 2g | 先に準備する |
予備発酵タイプとかち野酵母 | 4g | 先に準備する |
国産強力粉(春よ恋) | 200g | 80% |
ライ麦 | 50g | 20% |
砂糖 | ー | ー |
塩 | 4.5g | 1.8% |
水(予備発酵用のぬるま湯を含まず) (室温が25℃以上:水温5℃ 室温が10℃以下:水温20℃) |
135g | 70% (予備発酵用ぬるま湯と 合わせた175gの%) |
※ 水分量について…スーパー等で売っている大手メーカーの外国産小麦粉(カメリア等)を使う場合は、国産小麦よりたんぱく質含有量が多いため、水は5%程度多めで調整してください。
◆ 作り方
今回は、タッパーでこねずに作ります。
1)最初にとかち野酵母を予備発酵させます。(予備発酵させている間に材料を揃えます)
【とかち野酵母の予備発酵の手順】
- 35~40℃に調整したぬるま湯に砂糖を加え溶かします。
(私は500wの電子レンジで10~30秒ほど加熱してぬるま湯を作っています。)
※保温し続ける必要はありません。 - とかち野酵母をダマにならないようにパラパラと加えます。1ヵ所に固めないのがポイント。
- ゆるやかに良くかきまぜます(ダマになっていなければかき混ぜなくてもOK)。酵母の粒は少し残っても構いません。
- 5分くらいで元気に泡立ち始めます。10分〜15分で発酵完了です。
2)少量の塩を先に計っておきます。(私は0.1gまで計れるデジタル計量器を使っています。)
3)ある程度高さのあるタッパー(私が使っているのは100均で買った14×14×7cmのもの)を計りに乗せ、粉(強力粉とライ麦)を計りながら入れ、更に先に計っておいた塩も加えよく混ぜます。
4)粉を片側に寄せ、空いたところに水と予備発酵させたとかち野酵母を入れます。
5)ゴムベラで、少しずつ粉と水をゆっくりやさしく混ぜていきます。
6)粉っぽさがなくなったら混ぜるのを止め、表面を平にならします。(この時、平にした粉の高さの位置にテープなどで印をつけておくと、膨らみ具合がわかります。)
7)発酵:ふたをして発酵させます。
8)パンチ:1.5倍に膨らんだらふたを開け、左右から生地をたたみ三つ折りにします。更に上下も同じようにたたみ、三つ折りにします。
9)発酵:再びふたをして2.5倍になるまで発酵させます。(この時、冷蔵庫に入れて低温発酵させてもいいです。時間は8時間~。冷蔵庫から出したらしばらく室温に戻します。)
10)分割:生地が2.5倍にふくらんだら、分量外の強力粉を振った台にタッパーをひっくり返して生地を取り出します。(カードを容器の4辺に沿って差し込み、生地をはがしておくと取り出し易いです。)生地の上からも粉を振り6等分します。※生地をつぶさないように注意!
11)二次発酵:オーブンシートを敷いた天板に並べ、約1.5倍に膨らむまで発酵させます。オーブンの発酵機能(30℃で約40分位)を使うか、室温で発酵させる場合は、乾燥しないように大きなポリ袋(45L位)に天板ごと入れ、空気を入れて口を結んでおきます。
12)オーブン予熱開始:250℃で予熱を開始します。
13)クープ:二次発酵させた生地に粉(分量外)を振り、クープを入れます。
14)焼成:250℃で予熱したオーブンで230度に下げて15分焼きます。しっかり焼いた方がおいしいです。それぞれのオーブンによって焼け具合が違うと思いますので、温度や時間は調整してください。
ライ麦を使った他のレシピはこちら↓